考えが上手くまとまらない。混線して、淀んで、屈託して、世知辛い状況が身を置くことの大事さを営んで、なにも書くことがない……と唸る僕の尻を叩く。叩いて、何も書くべきじゃないことがなにかを書くに至らしめるのだとしたら、それは不治の病か万能の薬か…
クアトロフォルマッジ、お母さんが好きだった。チーズだけのピザ、僕は初めてそれを見た時に、「どうしてそんなの頼むんだ?」と不思議に思った。ピザにはサラミや、ピーマンや、ウインナーソーセージが輪切りになって乗っているものと思っていたし、そこに…
恥ずかしさの第一関節が折れている。根元から、ぐきりと折れ曲がってしまい、私の背筋は曲がっているし、身体は常に前傾姿勢をとるし、腕は常に居心地が悪そうな態度で身体の周りをうろちょろする。して、邪魔になりそうな雰囲気を察すると身を捩る。身体ご…
湯舟に浸かり、顔を沈めると耳の位置が気になり始める。耳穴に水が浸かるか、浸からないかのぎりぎりまで沈め、呼吸に合わせて膨らむ肺の体積分に水位が上昇した時に、耳の中に水が入り、『こぽ』という。そのまま水に顔まで浸かると、『こぽ』は『こぽぽぽ…
鴨の端、カモノハシの顔の感覚はかなり詰め詰めの関係値を示していて、葛根湯飲んで限りなくみなぎってきた括約筋を引き締め、感謝の心を忘れずに、描く、描く、描く。 3Bの鉛筆はざっと辺りを取るために使う丁度良い濃さで、2Bだと少し硬い。細くタッチを付…
生活がずっとなくて、ないからないなりの生活を送っていて、生活がないということと生活を送れているというのは両立する事象なのだ。なぜか。それを説明しようとしても私には生活それそのものが欠落の証明であり、なまじ直視したくないものであり、ないから…
昔幾何学構成の絵画にハマったことがあって、具体的に言うとカンディンスキー、モンドリアンの絵画にハマった。ハマった理由はシンプルに飽きていたからで、それまで僕はpixivでケモホモの絵ばかりを描いていたし、描けばそれなりに見て貰えていたけれど、な…
なんの気なしに腕が動く。動く、前後運動する。ごりごりと上腕筋が盛り上がった太い腕が肩の部分まで捲し上げられたぼろりと露出した腕が機械的に動く。振動で肌が震える。張りのある表面にリズミカルに血管が浮き沈みし、低い男たちの声が応援なのか歓声な…
僕は眠りにつく頃合いに全てがふんわりとした風景を見た。それは家族がみんな暖かく、微睡んでいること。世界に色がなく、ただ優しさだけが感じられる痛みが存在しない世界。抽象のモノクロームの情景の中に、車から見える一言、男性の変な声、上ずった悲鳴…
中学生の時に美術教師が『秒速五センチメートル』を教室内で流し、ほぼ一人で制作した映画であること、背景美術の美しさを真剣に語っていた時、僕はまだ十代も半ばくらいのひよっこで、ひよひよひよっこで、心も身体もぴよぴよとしていたわけなんだけど、そ…
いつか滅びゆくものに思いを寄せるとか寄せないとかそんな感じの具合、全ては具合として適当に思い焦がれるのは適切な入力と出力を繰り返す意味のある行動、模範的な行動、由緒正しき行動、卒ない行動、全部がより取り見取りの抽象理論にあたしはもう参っち…
あの瞳の奥に辛い現実が一層差し迫ってくる現実が、これ以上のないくらいに絶望的で、甘美な現実が、一切合切かなぐり捨てて襲い掛かってくる現実、そんなもの甘い蜜にしちゃって繊細なバージョンアップ決めれば軽快インドネシアに旅行をしたいな貨物船に乗…
今日は疲れた明日も疲れるはずいつも疲れている昨夜は寝すぎて眠くなくなった朝日が昇ることは荒野に陽が差すことと同じくらいに明るくて僕はひんやりとした寝処に楠の葉を敷いて寝そべった。呼吸をすると神経が想像以上に研ぎ澄まされていて、ここは模様が…
今日と同じくらい白い日々、明日も同じくらい黒いひび、割れた線が描線として、メイクが割れたファンデの痕みたくあたしの正体を黒く化けて出る猫の正体を広げて、広げて、あたしは漏れ出てくる自分の感性が耐えがたく苦痛で、それは世界にとって自分が正し…
ああ触れる海の繊細な余剰を噛みしめて僕は悲劇のヒロインぶる君を世界の端から眺めた殺気だったあの瞳がまだらに垂れて悠然たる表情を浮かべるのは君が絶望的な広いんだから飛び出た視覚胸板に薄い血の色が滲んでああカルト的な魅力は存外丁寧な暮らしぶり…
白粉塗って、乾かして、いくら抒情って言ったって中身のないものは売れないみたいに残酷な世界の火蓋を切って落とされた快楽、情感、刹那的な印象をせしめて、蟹のように横歩きをする運命って横歩きする蟹みたいなものでしょ?劣悪な印象がどっか先細くなる…
惰性で絵を描き始めてから幾億、いや実際には数十程度の絵を描いては消し、描いてはなんか違うと冷め閲覧数やブックマークの伸びを気にして数字の虜になって、いつの間にか私は絵を描かなくなった。なって、なっても別にいいやと大して気にしていない自分が…
wowシグナルに見つかって、明け方もオールで騒いで脳天萎んじゃって、グロい瞼に血が滲んで目貰いが凄いよ……いくらか煽情的な事案を束ねて論じる軽んじる系の人うんざりで、甲斐甲斐しくするなよな?見えているものだけが全てだと気取って、邪な運命論者に蒙…
ラッキー買いかぶって一文無しで無限爆上げのテンション感の規模感でおれは嬉しい燃えている気が全身から昂っていて炸裂して煽情的で今なら何でもできる気がする、人を殺すことも、野郎と寝ることも、おれは最強で最強だから何でもできて、何でも出来るなら…
混ざって愛の模様の大スペクトラム呼吸は、一切の底知れぬ感情を催す逸脱であって運命は、刹那的な抒情風景を映し出す鏡で金輪際!果てる、絶唱の、可憐な、音楽的シンコペーション切って貼って背って凪いで軽んじて、ごみ溜めの中生まれた命、A24の映画が生…
最低!飛沫感染予防と言いつつ発狂プレジデントスタイル八岐大蛇の因果関係はっきりさせてよ、しない、しないで。いつも狂ったようにアジカン聴いてる僕の支離滅裂な感情はダイブして大分して?意味深なこむら返り真空破と超電導ってなにが違うのスプラッシ…
全盲に憧れる。こんなことを言うと「じゃあなって見ろ」と両手を縛られて瞼をこじ開けられて鋭い針を二つ眼球に差し込まれて失明させられる想像もしてしまうのだけどそういうことではなくて、私は単純に、全盲の世界を感じられないからこそ感じてみたいと思…
指の先の皮膚と固く変質した組織とそれらをまとめている繊維状のものを一つずつ見つけて、じっと観察して、舐めまわすように見回しながら僕は唇をほんの少しだけ開いて指先に押し当てて、歯の当たる感触だけを頼りに指を動かす。かり、かり、と音がしてとこ…
モルカーの監督見里朝希氏のアニメ『Candy.zip』を観た時に不穏な気持ちになった。ややこしいような、こそばゆいような、あこいつ上手いな畜生みたいな、映像で絶対に勝てない位置というか能力の歴然とした差を見せ付けられているみたいで、心がジクジクした…
何事も諦めるようにしている。諦めたらそこで試合終了って安西先生は言っていたけれどでも諦めるようにしていて、諦めるという言葉には無責任さが内包している。社会という名の責任、ある意味では実直な経験による徹底した管理体制、そんなものの中で息を吸…
欲求が凄い。連続する大暴露の本質的な感情移入つじつまが合わない物事の多くは有言実行に思えるらりるれろ、ポストが続く果てのシラバスの海、地平の境界線。いつもどこかで夢に見ている空間、秩序、荒れ果てた荒野の先に居るのは、いつもくたびれた顔した…
ずっとごみ屋敷に住んでいて、最近引っ越して全てが変わってなにもかも、一切合切、全部がよりどりみどり既知天満に春めいていて、うららかで、四月に引っ越してよかったとか思っていた矢先に私は家具が無いことに気付き、家具ないじゃん。え、家具ない……と…
園子音が好きだった。炸裂する感情表現に自我の唐突さ、燃える火を見ているかのような情熱に、魂の連鎖反応、全てが二十歳そこそこの僕を刺激し、困惑させ、号泣させ、論理ではなくハートフルで生きていいのだと、世の中にこんなに正直な人が居ていいのかと…
エロ垢見るのが好きだった。今も好きで、昔から好きで、たまんなく好きな痴態が弾けて僕だけのエロスを醸すのが本当に好きで、ぞっこんで、そういうことをするのはいけないと大人に注意されればされるほど僕は好きで、なんでかは知らないけど注意されればや…
僕らは毎年パーティが大好きで、季節ごとのイベントが好きで、ハロウィンに扮装したり、お花見で団子を食べたり、夏にはプール、花火、湾岸ドライブなどのおよそ若者らしい遊びを好んでやり、いつメンで集まって、他愛もなく喋った。喋ることと言えば理解を…